2021年1月21日付FT Singapore begins push to claim role of Asia Spacs hub
注目されるSPAC上場、アジアはSGXから始まりそう
FT報道によりますと、SGXは2ヶ月内にSPAC上場に向けた審査手続きを始めるとのことです。空白の小切手とも言われるSPACですがアジアでも一大ブームを巻き起こしそうです。
そういえば日本でも野村HDさんとスパークスさんの協業が先日発表されていましたね。
すでに米国では$80Bnが2020年にレイズされておりますので、8兆円もの「空白の小切手」が切られた状態です。当然ながら上場の手間やディスクロージャーを嫌がる新興企業からの需要も相まって、相乗効果が生まれているのでしょう。
SGXのCEO、Tan Boon Ginさんによると既に多くの打診が届いており、地域経済だけでなくアジア全体に好影響をもたらすだろう、と語られております。やる気マンマン。
注目を集めるプレイヤーとしてはBridgetown Holdingの紹介がされておりまして、日本でもPCCWビルなどで有名なRichard Liとベンチャーキャピタリストでも有名なPeter Thielのジョイントベンチャーです。二人の名前だけで十分パワフル。ファンドレイズの担当者いるのかな(笑)
既にアジア企業への投資を対象とする1号ファンドをアメリカで上場させており、$595MMの調達を済ませております。ところが昨年10月のローンチにも関わらず、もう今月には$200MMの2号ファンドをローンチさせるとのこと。こちらもアジア企業への投資ビークルです。
アジア企業がスポンサーとなるSPAC上場は、少なくとも5つ
香港のPrimavera Capital・Princeville Capitalなどが名乗りを挙ているそう。
アジアで通常の上場を目指すユニコーンとしてはGrab, Gojek, Tokopediaなどが注目を集めていますが、米国で上場維持ができなくなった中国系企業の受け皿となる、香港市場と対決する意味でも、SGXとしてはまずはSPACで差をつけてやるぜ!、そんな意気込みを感じます。
それでは本日もよい一日を。