"Primer(プライマー)”が面白い
先日の「オルタナティブ投資をたのしく学ぶ」記事以来、暇を見つけては研修スライドを作っているんですが、参照しているA Primer for Investment Professional, 通称”プライマー”が本当に面白いんです。
オルタナティブ投資って何となく「流動性低いやつでしょ」「リターン高いらしいね」などイメージが先行している気がするのですが、オルタナティブ投資を「どう定義するか」そして「どう区分するか」という問題は経験を積んだ実務家でも悩みませんか?
どこからどこまでが「オルタナティブ投資」の範疇なのか
自分でも”もやもや”してました。特に外資証券時代に手がけていた証券化商品。こいつが難物なんですよ。
CLO/CDOなどで呼ばれるタイプの商品なんですが、当時は原資産を単純に切り分けた一層構造のものから、切り分けたピースをさらに集めて、凝縮させたものを再度切り分けるという2層構造(CDOの2乗、CDO Squaredなんて呼ばれていました)、さらにそれをCDO化(CDO Cube、つまり3乗)する3層構造なんてものもございました。
まるでウランの濃縮工程のようです(全然違いますね笑)
さて、話がそれましたが、今回のプライマーでは証券化商品もばっちりオルタナティブ投資に含まれています。
ヘッジファンド・仕組み商品・実物資産・プライベートエクイティ
この4つが「オルタナティブ投資」に区分されています。
あれ?じゃあプライベート・デットは?? これはPEの範疇に入っているのです。それがなぜかは今後にご期待ください。
アクティビストって??
「ヘッジファンドっていってもいろんなバリュエーションあるよね。アクティビストなんて入るの?」なんて、どんどん疑問が湧いて来ますが、これもお楽しみに。
不動産とインフラ投資の境目
インフラ投資と不動産の境目って何なんですか?そもそも実物資産って金銀・小豆なんかのコモディティーでしょう?石油で去年大やられしたよ。全然安定資産じゃないじゃん!なんてもう議論噴出の話題ですが、これも全17章で片付けて参ります。
これらがどうか皆さんの役に立ちますように。そしてもっとオルタナティブ投資の輪が広まります事を願います。