国内VCのリターン(2019年12月末時点)

日本ベンチャーキャピタル協会は国内39社の運用成績を集計。ネットIRRは15.2〜38.4%とのこと。2010年〜2014年のビンテージ

詳細はこちらhttps://jvca.jp/news/20614.html

注目は2012年ビンテージの調査対象3ファンド。マルチプル(ネット値)で5.11倍というホームラン・イヤーとなっています。

ついにあのThird Pointまで

FT紙 12月31日記事 Third Point’s maiden VC fund targets up to $300mmよりhttps://www.ft.com/content/23f71be9-3749-408c-8e92-059cdf2b8f46

Daniel Loeb氏率いるThird Pointですが、SPACの上場で話題となりましたがなんと今度はVCも立ち上げ。早くも来年2月にはFundraiseのファースト・クローズを迎える予定だとか。

Loeb氏が単独のGeneral Partnerとして本VCを牽引。ただしTPとしては2000年からベンチャー向け投資を行っており経験は蓄積されているようです。

記事にも触れてありますがPitchBook社の集計によると全米で230のVCが展開しており今年の1-9月期にレイズした金額は$56.6Bnにも到達。アクティビストの手腕がVCでもどこまで活かされるか注目です。

先進国でスタートアップ企業が急増

FT紙 12月31日記事 Pandemic spurs in business start-ups across large economics https://www.ft.com/content/3cbb0bcd-d7dc-47bb-97d8-e31fe80398fb

2020年はコロナ禍で本当に大変な年となりましたが、アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・日本ではスタートアップが急増しているというニュース。

なんとアメリカでは6月から9月までに前年同四半期と比較して82%も増加!フランスでは10月だけで84,000の新しい会社が設立され、昨年同月比で20%の増加。

我が国でも9月に10,000の会社設立がなされ、昨年同月比で14%の増加。我が社Diagonalも10月設立ですので、広く言えばその一群に含まれているのでしょう。これもアフターコロナを見据えた新しいトレンドの始まりでしょうか?

来年は米国長期債の豊作年?

FT紙 12月31日記事 US to release deluge of long-term Treasuries https://www.ft.com/content/5da13bdb-6285-4472-96ab-5f30e9422ba6

有料会員しか記事を閲覧できないかと思いますが(ごめんなさい)グラフをみて驚いた来年の新規発行長期債。FEDによる購入分を控除したネットベースでの発行額は$1.8Tnとの見通し。

金利の調整も難儀だとは思いますが、まずは誰がこれを買うのか。需給ギャップが真っ先に想像される2021年の米国債市場です。

本日は以上です

関連ブログ