ユニコーンの生息地

12月31日 FT記事 Unicorns: herd it all beforeより

https://www.ft.com/content/7ab4c5c3-96d1-4e95-9f5b-0ee4a00de549

2020年も何かと話題になったユニコーン企業ですが、年末のFTに面白い記事が載っていましたので紹介します。

CBInsights社の調査によると、世界で最も勢いのあるユニコーン企業50社のうち35社が米国に存在。皆様の予想通り?その約8割が(24社)カリフォルニア州に。ニューヨーク州は9社、そしてその他の州が2社と米国の中でも地域格差が鮮明です。

またVCのファンドレイズ傾向として「より少ないファンドが大きな資金調達をしている」トレンドも鮮明でして、2017年は505ファンドが$41.4Bnレイズを行ったのに対して、2020年(11月まで)は287ファンドが$69.1Bnのレイズを完了しています。

AUMも眺めてみると、その増加傾向が鮮明で、業界で$400Bnを超えるAUM水準となっています。面白いのは2000年あたりのドット・コムブームとの比較で、当時はAUMが$200Bnにも届いていない点。もろに影響を受けた自分としてはなんとも味わい深い。

記事によるとユニコーンという言葉が使われ出したのは約7年前で、その当時は40社が該当していたそう。それがいまや500社になろうとしている。今やそのバリュエーションを合計すると$1.5Tnとのこと。150兆円ですかぁ。

また、潤沢なプライベート資金の供給と低金利が追い風で、上場までの期間が平均7.9年(1997年)から10.8年(2019年)に伸びている点も注目ですね。

記事の最後に触れられていますが、上場時とその直前の資金調達を比較してみると、バリュエーションを切り下げている企業が散見(Squareなど)され、一つの警戒サインかもね、とFTはちくりと指摘。

本日は以上です。

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