2021年1月7日 FT記事 LVMH picks new team to run Tiffany after takeoverより
https://www.ft.com/content/d009279f-7254-4f22-a5cf-9b9b38f7a432
日本人にも馴染み深い鮮やかな青。宝飾品ブランドTiffanyですが、コロナ禍の直前にフランスのラグジュアリーグループLVMHによる買収が発表された事を覚えていらっしゃるでしょうか。
コロナ禍の広がりでディールの行方が不安視されていましたが、買収価格を少しだけ引き下げ、LVMHによる買収が無事完了しています。
さて、その青い宝石Tiffanyですが、今年の9ヶ月間の売り上げは昨年を24%程度下回り、2.3Bnユーロとなっております。LVMH全体の売り上げが2割程度の減少とのことですから、グループの中ではややアンダーパフォームか。
そのTiffanyの新経営陣の布陣が注目されていましたが、LVMH率いるベルナール・アルノー氏の気合を感じさせる本格的な布陣となっている点に今日は注目します。
まずはChief Executiveですが、2014年からLVMH入りしてLouis Vuittonを牽引してきたAnthony Ledru氏。そしてNo.2にアルノー氏の息子、若干28歳のAlexandre Arnault氏が着任するとの報道です。会長にはLouis Vuittonの現CEOのアポイント。
息子のAlexandre氏ですが、若いながら相当のやり手らしく旅行・ビジネスバッグで有名なRimowaの買収は彼が父親のアルノー氏を説得して640mmユーロの買収を成立させ、有名デザイナーとのコラボを通じた若者向けのブランドとして評価をあげたそうです。
さて、世界に320ものお店を展開するTiffanyですが、今後は大規模な設備投資を行いアジアを中心に攻勢をかけていく予定。重厚な経営陣はアナリストにも好評でコロナ後を見据えた同社の価値に注目です。
宝飾品セクターでは市場最大と言われる$15.8Bnの買収劇を通じてフランス資本の傘下となったアメリカのジュエラー代表格、Tiffany。フランスの香りをまとい、更なる成長を遂げるか注目です。
本日もよい一日を。